本文へジャンプ
幼児教育学科のシラバス


比較文化(一般教育)

担当教員  井上 薫
授業形態・単位等 講義、2単位
授業の概要  日本の植民地支配の影響で、日本と朝鮮は長く「近くて遠い国」と言われた。2000年頃からの韓流ブーム以降、「韓国」については親近感を覚える人が増えて、もはや「遠い国」ではないと言われるようになった。ところが、一方でアンチとしての「嫌韓」、歴史評価をめぐった「反日感情」への反発、これに内閣閣僚や政権政党の歴史認識の問題、植民地支配肯定論が強まり、相手の立場を十分理解したものとは言い難い状況が再び強まっている。本講義ではこの傾向を危惧し、相互理解のため、次のことを目的としたい。
1.語彙・語順の共通性、助詞があるなど、言語的に日本語とたいへん近い関係にある朝鮮(韓国)の言葉(初歩)を学び、韓国/朝鮮語の仕組みを理解するとともに、日本の言語に対する理解を深め、コミュニケーションのきっかけを持てるようになる。
2.朝鮮との関係史(概要)を学び、日本の歴史の見え方を相対化し、歴史への理解を深める。
3.食文化の相違、類似点を知る。
学生の到達目標  1.文化圏の相違、共通点、相互の影響を説明できる。
2.史資料を読み、内容を理解できる。
3.ハングル(文字)の仕組みを説明し、ハングル文字を読み、書くことができるようになる。
4.簡単な挨拶ができ、数を数えられる。
5.食文化の相違、類似点を説明できる。
授業計画 各回、朝鮮と日本の関係史あるいは文化の類似・相違について30分程度、ハングルを60分程度、並行して進める。歴史・言語・食文化の3要素は次の表記(授業形態)とする。歴史:史)(講義)、言語:言)(講義・演習)、食文化:食)(講義・演習)

1. 史)植民地解放後の南北分断と日本/言)ハングルを覚える(簡単な挨拶、文字の仕組み)
2. 史)百済と飛鳥文化/言)ハングルを覚える(~ください、文字の仕組み)
3. 史)豊臣秀吉の朝鮮侵略/言)ハングルを覚える(漢数字、文字の仕組み)
4. 言)ハングル解読練習
5. 史)朝鮮通信使/言)表現を拡げる(~お願いします、固有数詞、時刻)
6. 史)日本による開国強制/言)表現を拡げる(~してください、時刻)
7. 史)日清戦争と朝鮮/言)表現を拡げる(~したいです、助詞、数の復習)
8. 史)日露戦争と朝鮮/言)表現を拡げる(~あります/ありません[か]、位置関係)
9. 史)北大古河講堂事件と日本人官吏/言)表現を拡げる(~です[か]、助詞の区別)
10. 史)植民地支配/言)表現を拡げる(いくらですか、数の応用)
11. 史)朝鮮人労務動員/言)表現を拡げる(どこ・いつですか、助詞、月日・曜日)
12. 史)日本の民族学校/食)韓国・朝鮮食文化および食文化関係の言葉について
13. 食)食文化体験
14. 言)ハングル解読練習
15. まとめ
16. 筆記および口頭試験(ハングル関係のもの)
準備学習 特に、言語関係では、短期間に慣れるために、写し書きなどの復習課題を予定。提出課題の一部は評価に加える。
評価の方法・観点 1.言葉では、平常時に書き写しや例文作りの課題を行う。提出課題は30%。
2.関係史・食文化では、レポートを評価する。40%
3.言葉の試験(書く・話す・読む・聞くの初歩)は30%。
メッセージ 異文化に接して自らの立ち位置に気付いてもらえたらと思います。言葉の学習は恥ずかしがらずに、真似して声に出していくことが大切です。