(50周年記念に寄せて)
緑ケ岡学園の大切な3年間

鶴居村長
大 石 正 行

 高校卒業と同時に、地元の 鶴居村役場に奉職し 33 年余の 月日が経過したのち、7代目 の鶴居村長に就任して早2 年。緊張と責任の重さを痛感 する毎日です。
 緑ケ岡の学び舎で過ごした 3年間は人間味溢れる恩師や 良き友に出会い、自分にとっ ての今があると感じていま す。
 高校卒業時、大学進学も含 め様々な選択肢の中で、「郷 里のためになる仕事がした い」と考え、その選択に悔い はなかったと考えているもの の、今、村行政の責任者とし て人材を育成し地域や組織を 活性化させる難しさを感じて います。
 鶴居村は人口2,550人 ほどの小規模自治体。主産業 の酪農を地域経済の中心に据 え、タンチョウや釧路湿原国 立公園を有する自然環境豊か な地域です。この生まれ育っ たふるさとが 20 年、 30 年先の 「美しい村の実現」を目指し て、職員等とともに日々奮闘 しているつもりです。
 時間に余裕のない毎日では ありますが、時に高校時代の 記憶や思い出に懐かしさを感 じています。
 現在の母校生徒の活躍は目を 見張るものがあります。母校、 武修館高校の素晴らしさは、 文武両道に限らず、「愛と奉 仕に生きる」建学の精神の実 践による豊かな人間性を育む 教育にあると考えます。特に 今年は、東京大学の現役合格、 そして釧路市から 34 年振り、 釧根から 24 年振りとなる同校 野球部の甲子園出場等は、こ の釧路地域に夢と希望を与え る大きな教育の成果だと信じ ます。
 どうぞ、この緑ケ岡学園創 立 50 年の節目を契機に同校の 一層の充実発展を願いなが ら、私も卒業生の一人として、 この建学の精神を胸に刻み与 えられた任務を全うしていき たいと考えています。

創立 50 周年記念に寄せて

釧路市議会議員
山 口 光 信

 この度は、緑ケ岡学園が創 立 50 周年記念を迎えられ、心 よりお慶び申し上げます。
 今日の慶事を迎えられまし たのも、創立以来、理事長様 を始め学園役員の皆様が、 しっかりとした教育理念と使 命感を持ち、教職員の皆様と 一味同心、協働されて半世紀 の永きに亘り、歴史と伝統を 築いてこられました事に、深 甚なる敬意を表する次第でご ざいます。
 近年は、国内外共に未曾有 な問題が山積みしており、超 高齢化社会や人口減少による 社会・経済・福祉問題など様々 な問題が起きております。こ うした複雑多岐にわたる社会 環境のなかで、次世代を担う 子ども達の将来に向けての人 材育成は、大変重要なものが あります。
 私は、緑ケ岡高等学校を平 成 14 年度に卒業した第 37 期生 です。
 平成 23 年に釧路議会選挙に 立候補し 26 歳で当選、現在は、 最年少市議会議員として、郷 土釧路市の発展・振興に市民 の負託に応えるべく若さと行 動力を以って頑張っておりま す。
 私が、こうして釧路市議会 議員として、働らかせて頂い ている背景には、校訓「愛と 奉仕に生きる」の精神を受け たものであり、緑ケ岡学園の 皆様には、心から感謝してい ます。
 この度は、創立 50 周年記念 と併せて、悲願でありました 甲子園の初出場を果たしまし た事は、釧路地域の夢であり 心から感動を致しました。ど うぞ今後も、創立 50 周年と甲 子園出場を契機に、学校法人 緑ケ岡学園の関係者の皆様が 更に、一致結束され、地域密 着した未来共創型学園を目指 し、更なるご発展を心からご 祈念申し上げお祝いの言葉に かえさせて頂きます。

創立 50 周年記念に寄せて

釧路短期大学同窓会会長
中 村 知与子

 創立 50 周年おめでとうござ います。
 私が短大に入学した当時は まだ幼稚園教諭・保母養成所 という名称でした。クラスは 93 名という大人数で、2班に 分かれて行う授業もあったと 記憶しています。卒業後はそ れぞれの道に進み、現在も現 場で活躍している同期がたく さんいます。
 いつも学生達を指導し、支 えて下さる短大の先生や職員 の皆さんは、在学中だけでな く、卒業後も色々な場面でサ ポートして下さっています。 緑ケ岡学園は、 50 年という歴 史を持つ古い校舎ではありま すが、そこに集う人達はとて も温かく、そして地域に開か れた学園だと思います。
 私は現場を退き6年が経ち ましたが、今まで出会った沢 山の子ども達や保護者の皆さ ん、そして、仲間達には心か ら感謝しています。
 大きく成長した子ども達に 再会した時の喜びは何にも変 え難く保育者冥利につきま す。
 現在私は、短大の同窓会会 長を務めさせていただいてお ります。毎年3月旅立ってい く卒業生達にエールを送りな がら、3年に一度開催されま す同窓会へのご案内をしてい ます。
 決して派手ではない道東の 小さな短大ですが、一人ひと りが輝いて、自分らしく生き ていけるような人生の選択が 「ここ」でできれば素晴らし いと思います。
 そして私も、これから出会 う沢山の人達との時間を大切 にしていきたいと思っていま す。

創立 50 周年記念に寄せて

釧路短期大学教授
山 ア 美 枝

 創立 50 周年おめでとうござ います。私は 25 年前にスポー ツ栄養学を学びたい一心で勤 めていた役場を辞め釧路短期 大学に入学し栄養士を志しま した。卒業後、助手として採 用され、現在は教員の立場で 栄養士を養成し社会へ送り出 しております。
 入学当時を振り返ると、ス ポーツ栄養学はまだまだ未開 発の分野で、参考になる書籍 や文献を探すのも一苦労でし た。そんな中、恩師である藤 本名誉教授はじめ諸先生方の ご指導と、高校アイスホッ ケー部林監督のご理解とご協 力のおかげで、アイスホッ ケー選手の栄養調査や韓国合 宿帯同など、未熟な学生であ るにもかかわらず貴重な調査 研究の場を与えていただきま した。また、スポーツ栄養学 を応用した牛乳・乳製品の料 理が全国一の農林水産大臣賞 を受賞した際も、調理学の寺 西教授に多大なお力添えをい ただきました。これらが私の スポーツ栄養の原点です。今 年2月のソチオリンピックに おいて選手の栄養サポートが できたのも、学生時代から今 日まで多くの機会を与えてく ださった賜物と感謝しており ます。
 私を育ててくれたこの釧路 短大で、「地域に貢献できる 栄養士の養成」を胸に日々奮 闘しております。日常業務に 追われ、新しいことにチャレ ンジできないことを反省する 毎日ですが、私の学生時代に 恩師がしてくださったよう に、意欲ある学生の可能性を 広げていけるような栄養士養 成をこれからも目指していき たいと思います