「リボンスマイルプロジェクト」で活躍中!
  短期大学 卒業生 及 川  梓 さん

 小学生を対象とした職業の疑似体験イベント「子どもお 仕事体験〜あげぽよタウン」が9 月22 日(土)、釧路市 生涯学習センター(まなぼっと幣舞)で実施されて、たく さんの親子で賑わいました。「あげぽよタウン」と名付け た仮想空間で看護師、美容師、バーテンダー、ネイリスト、 大工、銀行員、消防士など18 種類の職業が体験できると いうもので、来場した200 人ほどの子どもたちは熱心に 仕事に取り組みました。
 イベントを主催したのは、釧路市内で働く女性たちの交 流グループ「くしろリ ボンスマイルプロジェ クト」で、あげぽよタ ウンは昨年に続き今年 で2 回目の開催にな ります。そして、グルー プの代表を務めるのが 釧路短期大学幼児教 育学科卒業の及川梓さ ん(26)です。及川 さんは短大を卒業後、 沖縄に渡り、本島の保 育園で保育士として勤務した後、釧路に戻り、湿原の風ア リーナ釧路のダンスインストラクターになりました。昨年 3 月にはヒップホップダンススクール「cocona(ココナ)」 を設立し、小学生を中心にダンスを教えています。
 及川さんは、あげぽよタウンについて「東日本大震災が きっかけです。被災地の状況をテレビや新聞でただ見てい るだけで、とてももどかしかった。思いついたのがイベン トを開催して、その益金を寄付することでした。」と語り ます。イベントには「子どもたちに夢を持ってもらおう」 と武修館高校生や釧路短大生もボランティアとして参加し ました。
 今年もイベントの益金は、東日本大震災被災地の復興支 援金として使われます。

子どもから大人まで大好評オペレッタ
 短期大学 幼児教育学科 音楽ゼミ


 音楽ゼミ生による「こどものためのオペレッタ」は 2000 年度に開始されました。初期の頃は童話を題材に、 既成曲を使って学内発表を行っていましたが、近年は約 1 時間に及ぶ演目の台本作成から始め、劇中に歌う曲や BGM、衣装、大道具・小道具、照明効果など、全てオリ ジナルの作品を制作し、近隣の幼稚園、保育園、児童館な ど、複数の施設への巡演を行っています。また2005 年 度からは釧路市民文化会館公演も開始し、親子連れを中心 に毎年延べ500 〜 600 名の観客を動員しており、年々 来場者数は増加傾向にあります。
 保育職に就くことの多い音楽ゼミ卒業生は、創意工夫を 要する工作や、こどもに対して通用する演技、場面の雰囲 気に合わせた作曲など、多角的な活動の経験を仕事上に活 かしながら、その多くが保育の現場で活躍しています。

北方領土問題への取り組み
 大建千浩さん(武修館高等学校)が最優秀賞を受賞

高等学校 国語科教諭 長 崎 由 衣


 日本が抱える領土問題の一つとして北方領土の問題が挙 げられます。根室半島沖合にある択捉、歯舞、国後、色丹 の四島、当時住んでいた日本人は皆強制退去させられ、現 在はロシアによる不法占拠が続いています。その北方領土 返還への取り組みの一つとして高校生による弁論大会があ ります。昨年の「第26 回北方領土を考える高校生弁論大 会」では、本校の大建千浩さんが最優秀賞を受賞しました。 原稿には、「追い出された日本人にとっても、現在北方領 土に住んでいるロシア人にとっても、もう北方領土は故郷 になっている。どちらかが出て行くのではなく、共存の明 日を作っていこう。」とありました。彼女は、返還を望む 署名活動を行ったほか、ビザ無し交流にも参加しました。 荒れ果てた日本人の墓を見て、現地でホームステイをし、 両方の国の人々の思いを感じたからこそ、このような内容 を述べたのだと思います。
 そしてもう一つ、彼女が述べた内容は「私たち一人一人 が問題の当事者である」ということです。この北方領土問 題ですが、議論が長引いていることとは反対に、世間の関 心は薄れつつあります。特に若い年代は、関心も知識も無 い人々が増えており、自国のことですが、どこか他人事の ような傾向があります。
 最優秀賞受賞の後、総理大臣表敬訪問を行いました。
 総理大臣は、今後の外交への姿勢、四島返還への決意を 力強く話してくださいました。朝から分刻みのスケジュー ルでしたが、玄葉外務大臣を始め、前原政調会長など多く の政治家の方にもお会いすることができました。皆さん「若 い方々が関心をもってくれるのは心強い」と口を揃えて おっしゃり、世間の関心が失われていることを危惧してい るとのお話もありました。これはロシアでも同じことが言 えるそうです。ロシアの若い年代は北方領土を知らない人 もいると聞きました。
 本校では、社会科による北方領土問題に対する特別授業 を行なっています。高校生がこの問題を知り、考えること が風化させないための第一歩につながり、未来を生きる子 どもたちの存在が根強い返還交渉への第一歩になると考え ます。これからも、北方領土問題の早期解決へ向けて、子 どもたちと共に学び、取り組んでいきたいと思います。

あいさつマジック〜少年の主張釧路管内大会出場〜

武修館中学校 3年 桶 田 みつき

 春休みに、「少年の主張」という作文を書く宿題が出さ れました。私は夏休みや冬休みより少ない日数の貴重な休 みを苦手な作文のため憂うつになってしまいました。しか し、あのニュースによって、これをどうしても伝えたいと 思いました。それが『東日本大震災』の少年の挨拶のニュー スでした。 そこからパソコンや本で調べました。挨拶の意 味や由来を調べながら、文章を考えるという忙しい日々が 春休み中は続いていました。まるで人気マンガ家のよう な生活だったので2 日ぐらい体を壊してしまいましたが、 なんとか作文が完成しました。

 5 月18 日に校内コンクールがありました。私の努力が 実ったのか校内で1 位を取ることができ、釧路市大会の 切符を手にすることができました。
 6 月9 日、釧路市大会の当日、発表の時まで頭が真っ 白になっていました。しかし、体が憶えているのか口が動 きとても感動しました。最優秀賞を取った時は誇りに思い ました。
 私は作文を書くのが実はとても苦手です。しかし、この 経験を何かに活かしたいです。次のステージに向けて…。

「差し出そう 君のその手と 温かさ」
人を想うこと〜健全育成標語で優秀賞〜

武修館中学校 3年 佐 藤 凌 央

 今回、標語を出すということで、私はこれを機に周りに いじめに対する自分の思いを伝えたいと考え、応募しまし た。

 私はいじめている人よりも、いじめに遭って辛い思いを している人に対してどのように接するかということの方が 重要だと思います。いかにいじめに遭った人と同じ目線で 物事を考えられるか、そしてその人に手を差しのべること ができるかだと思います。誰かを怒ったり、責めたりする より、誰かを思ったり、助けたりすることの方が大切だか らです。
 いじめは、絶対に起きてはいけないことです。人を傷つ ける権利なんて、誰にもありません。誰もが幸せでいられ る環境を作るためには、世界からいじめをなくさなければ いけません。
 このような思いで、私は標語を考えました。今回、幸い にも入選することができたので、私の標語を見てくれた人 が、少しでもいじめについて考えてもらえたら嬉しいです。

水泳全道2 位〜中体連に参加して〜

武修館中学校 1年 慶 伊 翔 匡

 僕は、初めての中体連では、武修館のみんなに喜んでも らえるような結果を出したいと思って大会に臨みました。
 そして、大会当日。札幌はすごく暑くて、体力が奪われ ると心配していましたが、自分の試合に集中すると、全然 大丈夫でした。この大会には、いつも教えてくれているコー チも来ていて、少し安心しました。試合直前、コーチから、 アドバイスをもらい予選に挑みました。2 種目とも、あま り良いタイムではありませんでした。しかし、決勝に残れ たので、気持を切り替えて臨めるように、コーチからのア ドバイスを胸に刻みました。

 そして、決勝。武修館のため、みんなのために頑張りま した。1 位の人は、速くて全国大会の標準記録を2 種目 とも突破していました。だけど、自分のペースで試合も出 来て2 種目ともベストタイムが出たのでうれしかったで す。そして、全道で2 位となれたので良かったです。し かし、全国大会が目標だったのでくやしい面もありました。 来年には、目標としている全国大会に出られるように頑 張りたいです。武修館のみんなが嬉しくなる結果を出した いと思います。

言葉を越えて〜台湾ミュージカル公演に参加〜

武修館中学校 2年 前 野 由似香

 私は、今年の夏季休暇に台湾に行ってきました。小学1 年の時から習っているミュージカルの団体で、宜蘭國際童 玩藝術節に参加するためです。
 蒸し暑い中、短い歌とダンスの公演を何度かしてきまし た。日本にいたら味わえないような大きな歓声をもらい、 涙が出そうなくらい感動しました。
 宜蘭の小学校を訪問したとき、いろいろなパフォーマン スを見せてもらった中に、『ウクレレ』で日本の歌を奏で てくれた少女達がいました。その1 人が私達の帰り際に、 くまのぬいぐるみと1 通の手紙をくれました。そこには、 「あなた達に会えて嬉しい」と英語で書かれていました。 これを見て私は、これから先、どんな人と出会うかわから ないけれど1 つ1 つの出会いを大切にしようと思いまし た。
 初めての海外での公演はとてもいい経験になりました。 ぬいぐるみと手紙は、今も大事にしています。

祖父母交流を通して

釧路短期大学附属幼稚園

 釧路短期大学附属幼稚園では、平成12 年より「園児の 祖父母と遊ぼう」をテーマに、段階を踏んで高齢者との交 流を行っています。園児の祖父母との交流を年間4 回行 うほか、年中組は地域の老人クラブとの交流会、年長組は 鶴ヶ岱啓生園での交流も行っています。
 6 月に行う1 回目では園児と一緒に巨大オセロゲーム の対決を行うのですが、これが運動会の祖父母競技となっ ているので連動性を持たせることで、子ども達も期待感を 持って運動会当日に望めるようにしています。

 7 月の2 回目では年少組、年中組が祖父母と一緒に近 隣の公園へお散歩に出掛けます。年長組は祖父母と一緒に 地域のゴミ拾いを行うのですが、今年度はその様子が釧路 新聞にも掲載されました。
 8 月の3 回目では全園児が一緒に鶴ヶ岱公園まで歩い て遠足に行きます。年少組にとっては少し長い距離ではあ りますが、祖父母や保護者などと一緒に歩くことによって 目的地までの道のりを楽しみながら進んでいくことが出来 ます。年少組と年中組は、帰りは園バスに乗って園まで戻 るのですが、年長組は帰りも祖父母達と一緒に歩きで園ま で戻ります。
 そういった過程の中で子ども達は祖父母達の優しさに触 れられ、それと同時に自分の祖父母以外のおじいちゃんや おばあちゃんにも親しみを持っていけたらと思っていま す。
 9 月の4 回目では敬老の日にちなんで、園児の誕生会 に祖父母を招いて園の行事に一緒に参加してもらい、ゲー トボールゲームを楽しみました。このように段階を経て、 年中組が行う地域の老人クラブとの交流や、年長組の鶴ヶ 岱啓生園訪問での交流会へと発展させることで高齢者との 関わりが身近なものとなるよう取り組んでいます。

介護実習の感動を後進へ

釧路ケアカレッジ2012 年卒業 川 上 ゆ か

 私は、今年本校を卒業し、現在小規模多機能型居宅介護 施設に勤務させて頂いております。
 在学中の2 年間はあっという間に過ぎ、今では通学し ていた時のことを大昔のことのように感じています。学校 では様々な授業で、広い知識と貴重な経験を得ることがで きました。介護技術や病気の知識などをはじめ、普段はあ らためて学ぶことがない洗濯や料理などの生活教養も学び ました。
 在学中の2 年間で特に印象的だったのは、年に2 回の 「介護実習」です。実習は短いもので1 週間、長いものは 4 〜 5 週間にもなります。実習が始まる前から最後まで「ワ クワク」と「ドキドキ」です( 笑)。実習先が決まるまで。 決まってから。実習中。カンファレンス。そして、実習評 価が決まるまで…、ひたすらがむしゃらでした。指導担当 者の方に言われたことをメモして、解らないことを質問し て、利用者の方といっぱい関わることなど、そのどれをとっ ても大変でした。また、最難関の実習記録のまとめには、 いつも苦労しました。実習内容の経過と事実をまとめ、そ れらから抽出したことを考察し、利用者様の行動の理由と その対応・対処法の検討と見直し・改善策を見出す作業を していきます。とても難しい内容ですが、その成果が利用 者様の笑顔や、指導担当者の肯定の言葉など目に見える形 として返ってくることがとても嬉しく思いました。
 実習は、正直大変でしたが、それにも勝る充実感あふれ る経験でした。これからは、実習生を指導する立場となり ますが、在学中の感動を忘れず、後進の育成にも取り組ん でいきたいと思います。

介護の仕事にやりがい

日栄綜合技術専門学校10 期卒業 
青 木 真 吾 
(現: 専門学校釧路ケアカレッジ)

 私は日栄綜合技術専門学校を10 期で卒業後、「社会医 療法人孝仁会老人保健施設星が浦」で9 年(介護チーフ 4.5 等級で7 年)、その後「介護付有料老人ホームはまな す睦館」の施設長として約2 年間在籍。昨年11 月より 孝仁会から悠和園の「特別養護老人ホームきんれんかの里」 の施設長として現在に至ります。
 当法人は、福祉・介護を必要とする皆様が安心して快適 な生活を送ることができる施設です。施設内にはご利用者 様が安心して過ごせるよう、バリアフリー、身体機能に合 わせた介護機器、プライバシー保護対応の個別ケアを重視 したユニット型の居室となっております。事業所としてデ イサービス、ショートステイ、入所があります。1 階に は温泉施設も充実し、明るく楽しい生活を送るための心の 通ったケアを届け、ご利用者様中心の介護施設として地域 に貢献できるよう、日々努めております。
 私自身、緑ケ岡高等学校(現: 武修館高等学校)のアイ スホッケー部で培った忍耐力を活かし「やる気と元気」で この介護の世界で邁進したいと考えております。そして、 介護の仕事を通じて「感謝の心」を養い、この仕事のやり がいを見つけられました。
 今後は、釧路の発展と法人グループの発展を志し、後輩 の育成に力を注いでいきたいと考えております。これから も地域の皆様に愛されるグループとして、日々地域福祉へ の貢献をお約束いたします。
 後輩の皆様におかれましては、是非私どもの施設を選ん で頂き、共に感性を磨いていきましょう。心よりお待ちし ています。